管理規約とは,区分所有建物(マンションがその典型例)全体の維持管理及び区分所有者相互間の共同生活における利益の保護・調整のために,各管理組合が自主的に定めるルールのことです。区分所有法にその根拠を持ちます(30条)。
管理規約の内容は,全区分所有者に与える影響が大きいため,厳格な制定・改廃の手続が定められています。具体的には,そのために集会(総会)における全区分所有者の頭数及び議決権数の4分の3以上の賛成が必要とされています。
管理規約は,原則として区分所有者の同居人,相続人,及び区分所有建物の占有者(賃借人など)などにも当然その効力を及ぼすものと考えられています。